特許
J-GLOBAL ID:201103015400834009

薬剤が細胞に与える影響を評価するシステム

発明者:
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-217535
公開番号(公開出願番号):特開2011-062166
出願日: 2009年09月18日
公開日(公表日): 2011年03月31日
要約:
【課題】癌細胞に対して細胞死誘導活性、もしくは増殖を抑制する薬剤、又は既知抗癌剤耐性株の感受性回復のための補助薬剤の開発につながるスクリーニング方法と適切な評価システムを提供する。【解決手段】癌細胞を低密度で播種・培養して、コロニーを形成させた後、被検薬剤を添加して細胞画像を経時的に取得し、被検薬剤を添加しない場合と比較することで、被検薬剤に対する細胞の増殖率と細胞死の誘導率とをコロニー毎に算出する。次いで、各コロニー毎の値から細胞集団全体の細胞の増殖率と細胞死誘導率の平均値と共に、一細胞毎の両データのばらつき変動係数を算出し、これらの数値をコントロールにより補正して、抗癌剤として又は既知抗癌剤の補助薬剤としての有効性を評価する。また、抗癌剤スクリーニングにおいては正常細胞の、補助薬剤スクリーニングにおいては、補助薬剤のみを添加した場合の対照実験を行い、正常細胞に対する影響度を評価する。【選択図】なし
請求項(抜粋):
標的癌細胞に対して細胞死誘導効果及び/又は細胞増殖抑制効果を有する薬剤の評価方法又はスクリーニング方法であって、少なくとも下記の工程(1)〜(4)を含む方法; (1)癌細胞を低密度で培養プレート又はセルチップ上に播種し、培養して個々の細胞毎にコロニーを形成させる工程、 (2)コロニー群の1部を被検薬剤で処理した後、培養しながら細胞画像を経時的に記録し、単位時間毎に各コロニー別に生存細胞数及び死細胞数をカウントして、単位時間あたりの各コロニーの細胞増殖率L(sample)及び細胞死誘導率D(sample)を算出し、 コロニー群の他の1部を被検薬剤で処理することなく、培養しながら細胞画像を経時的に記録し、単位時間毎に各コロニー別に生存細胞数及び死細胞数をカウントして、単位時間あたりの各コロニーの細胞増殖率L(control)及び細胞死誘導率D(control)を算出する工程、 (3)工程(2)で被検薬剤処理した細胞集団全体の細胞増殖率平均値μ(L(sample))及び細胞死誘導率平均値μ(D(sample))を、各コロニーの細胞増殖率L(sample)及び細胞死誘導率D(sample)の相加平均値としてそれぞれ算出し、 工程(2)で被検薬剤処理を行わない細胞集団全体の細胞増殖率平均値μ(L(control))及び細胞死誘導率平均値μ(D(control))を、各コロニーの細胞増殖率L(control)及び細胞死誘導率D(control)の相加平均値としてそれぞれ算出する工程、 (4)前記算出したμ(L(sample))とμ(L(control))とを比較して、μ(L(ratio))=μ(L(sample))/μ(L(control))×100(%)が100(%)未満である場合に被検薬剤を細胞増殖抑制効果が高い薬剤であると評価して選定し、 前記算出したμ(D(sample))とμ(D(control))とを比較して、μ(D(ratio))=μ(D(sample))/μ(D(control))×100(%)が100(%)より大きい場合に、被検薬剤を細胞死誘導効果が高い薬剤であると評価して選定する工程。
IPC (5件):
C12Q 1/02 ,  C12N 15/09 ,  A61K 45/00 ,  A61P 35/00 ,  A61K 31/710
FI (5件):
C12Q1/02 ,  C12N15/00 A ,  A61K45/00 ,  A61P35/00 ,  A61K31/7105
Fターム (25件):
4B024AA01 ,  4B024BA80 ,  4B024CA11 ,  4B024CA20 ,  4B024GA18 ,  4B024GA27 ,  4B024HA11 ,  4B063QA18 ,  4B063QQ08 ,  4B063QQ52 ,  4B063QR41 ,  4B063QR66 ,  4B063QS40 ,  4B063QX01 ,  4C084AA17 ,  4C084BA10 ,  4C084NA14 ,  4C084ZB26 ,  4C086AA01 ,  4C086AA02 ,  4C086EA16 ,  4C086MA01 ,  4C086MA04 ,  4C086NA14 ,  4C086ZB26
引用文献:
審査官引用 (4件)
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