抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トマト果実肥大と光合成産物の転流の動態に関与するフラックスの経時変動の計測法確立のため,調査した結果を報告した。実験は水耕栽培したトマトを人工照明グロースキャビネットに移し,2日後に計測を開始した。果実と葉におけるガスフラックスの計測,果実生長速度の計測,師管液フラックスと導管液フラックスの分別評価,小果柄を通る光合成産物の転流フラックスの評価,について解説した。この結果,トマト果実の生長と光合成産物の転流の動態が,ソース葉の光合成はもとより,果実内の呼吸に依存する能動的な糖の膜輸送プロセスに律速されていることが示唆された。また,果実周辺のフラックスは,植物全体の水分状態などの変化を通して,環境条件の影響を受けていることも明らかとなった。