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J-GLOBAL ID：201202200332719641   整理番号：12A1306543

下水汚泥集約処理場におけるリンの収支と除去率の改善

Phosphate Material Balance and Improvement of Phosphate Removal Efficiency in Centralized Sewage Sludge Treatment Plant

著者 (5件)： 中尾賢志 (大阪市環境科研) ,  中尾賢志 (兵庫県まちづくり技術セ) ,  佐川泰一 (兵庫県まちづくり技術セ) ,  藤岡祐子 (兵庫県まちづくり技術セ) ,  貫上佳則 (大阪市大 大学院工学研究科)
資料名： 下水道協会誌  (Journal of Japan Sewage Works Association)
巻： 49  号： 599  ページ： 123-130  発行年： 2012年09月01日 
JST資料番号： S0270A  ISSN： 0021-4639  CODEN： GSKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水処理において,リンは富栄養化物質として除去対象であるとともに,近年はその回収が注目されている。筆者らはこれまでに,大規模な下水汚泥集約処理場である兵庫東流域下水汚泥広域処理場において,返流水へのリン負荷低減を目的とした濃縮工程へのポリ硫酸第二鉄溶液の添加を提案してきた。この手法は比較的容易に返流水へのリン負荷を低減し,処理場内のリン除去率を改善することができる。本稿では,無機凝集剤であるポリ硫酸第二鉄溶液による濃縮工程でのリン除去を机上,実機試験により確認し,さらに長期運転による処理場全体のリン除去の効果を示した。また,本法によるリン除去に係るコストがポリアミジン含有脱水用高分子凝集剤の使用量削減と,汚泥濃縮・脱水工程からの返流水処理に要する無機凝集剤の使用量削減により補えることを確認し,最後にポリ硫酸第二鉄溶液によるリン除去法の有効性について考察した。(著者抄録)

シソーラス用語： *脱リン ,  硫酸鉄 ,  下水処理水 ,  *凝集剤 ,  高分子凝集剤 ,  *スラッジ処理 ,  負荷 ,  汚泥処理 ,  *下水汚泥
準シソーラス用語： *下水スラッジ ,  リン負荷 ,  返流水 ,  *無機凝集剤 ,  硫酸第二鉄

分類 (1件)： スラッジ処理・処分  (SC05050K)

引用文献 (19件)：

• 吉田佳子. 汚泥焼却灰のリンとアルミニウムの実用的な回収に関する研究. 下水道協会誌. 2005, 39, 482, 107-120
• 高橋泰弘. 汚泥焼却灰からの資源回収方法 (カルシウム法) の実用化に向けた改良に関する研究. 下水道協会誌. 2005, 42, 509, 91-99
• 常松順子. 焼却灰からのリン除去と回収. 下水道協会誌. 2008, 45, 551, 102-108
• 国土交通省都市. 下水道におけるリン資源化の手引き. 2010, 67-74
• MATSUBAE, Kazuyo. Virtual Phosphorus Requirement of Japanese Economy

タイトルに関連する用語 (6件)： 下水汚泥 ,  集約 ,  処理場 ,  リン ,  収支 ,  除去率