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J-GLOBAL ID:201202200772278108   整理番号:12A1564232

マメ科ヌスビトハギ連の1新属

Verdesmum, a New Genus of Leguminosae: Tribe Desmodieae
著者 (2件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 299-306  発行年: 2012年10月20日 
JST資料番号: Y0108A  ISSN: 0022-2062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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Desmodium hentyi Verdc.は,1960年にニューギニアで採集された果実を付けた1点の標本に基づいて,1977年にVerdcourt(1977)によって記載された。後にOhashi(2004)はボルネオからの新分布を記録すると共にHansliaに属すと見なし,Hanslia hentyi(Verdc.)H.Ohashiと組み替えた。しかし本種はこれまで花が知られておらず,その分類学的位置を正確には定めることができなかった。幸いにも2011年4月にライデン大学植物標本館所蔵の本種ニューギニア産標本(1977年2月19日採集Conn35&al.)から花の断片2個を見つけることができた。それらを解剖した結果,柱頭が杯状に広がるというヌスビトハギ連に初めて見られた特徴があること,花内蜜腺がなく,単体雄蕊であること,萼の側裂片は広三角形であることが明らかになった。また,小苞があり,節果の柄は小花柄よりも長く,花序は葉のない古い腋から出て花柄が著しく長く,花はまばらに数個がつくという特徴があることも分かった。これらの形質から,Desmodium hentyiはこれまで考えられてきたHansliaには近縁でないことが明らかになった。Hansliaには花内蜜腺があり,二体雄蕊をもち,柱頭は側面にあることで,全く異なっている。ヌスビトハギ連全体の中で比較してみると,Desmodium hentyiは花内蜜腺がなくて単体雄蕊をもち,節果に柄のあることで,Hylodesmum(ヌスビトハギ属)と共通であり,最も近縁であると考えられる。しかし,Desmodium hentyiはHylodesmumとは柱頭が膨らみ(Hylodesmumでは膨らまない),節果は両側の縫合線から等しく狭まり(Hylodesmumでは反軸側が狭まる),小節果は挟倒卵形から挟楕円形(Hylodesmumでは倒三角形)であることなどの点で異なっているので,Desmodium hentyiをHylodesmumに含めることはできない。以上の結果から,Desmodium hentyiを新属と認めることにした。新属名VerdesmumはDesmodium hentyiの命名者Dr.Bernard Verdcourt(1925-2011)のお名前の一部とDesmodiumと組み合わせた。...(著者抄録)
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分類 (1件):
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植物分類学 
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