抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近光化学系IIのX線結晶構造が分解能1.9Åで解明され,分子レベルでの反応機構が解明されると期待されている。しかし1つの蛋白質複合体に数10個結合する各色素分子の吸収波長を,いちいち決定しなければ,アンテナ色素系での光捕集過程の詳細な構造情報は得られない。光化学系Iでは電荷分離を起こすPrimary Donorより長波長に吸収ピークを持つ長波長クロロフィルが知られているが,この長波長クロロフィルの生理的機能と,光エネルギーの利用効率を調節する非光化学消光(NPQ)との関連があると仮定して研究を進めてきた著者らの研究を解説した。光化学系Iの長波長クロロフィルを経由する光捕集経路,光化学系IIの長波長クロロフィル,仮説:長波長クロロフィルは励起エネルギー調節弁として働く,各クロロフィルの吸収波長決定への試み,の各項目について解説した。