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J-GLOBAL ID：201202202285053675   整理番号：12A1428951

Rhoと微小管で駆動される対称性の破壊による細胞壁パターン形成の開始

Initiation of Cell Wall Pattern by a Rho- and Microtubule-Driven Symmetry Breaking

著者 (3件)： ODA Yoshihisa (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  ODA Yoshihisa (JST-PRESTO, Saitama, JPN) ,  FUKUDA Hiroo (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Science  (Science)
巻： 337  号： 6100  ページ： 1333-1336  発行年： 2012年09月14日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 植物細胞壁パターン形成の開始機構を明らかにするために,Rho関連蛋白質の発現挙動を解析した。シロイヌナズナの分化中の木部細胞でのROP(植物のRho)GEF4(グアニンヌクレオチド交換因子4),ROP11(植物Rho GTPアーゼ)などの発現と局在化,タバコ科植物Nicotiana benthamianaでのROP11,GFP-ROPGEF4及びtagRFP-ROPGAP3(ROP GTPアーゼ活性化蛋白質3)の共発現,タバコ葉表皮でのROP活性化ドメイン再構成などの実験を行った。その結果,ROPGEF4とROPGAP3はROP11の局所的活性化を仲介し,木部細胞での二次細胞壁の特異パターン形成を開始すること,活性化ROP11は植物特異的微小管結合蛋白質MIDD1を補充して樹皮微小管の局所的解体を誘導し,一方樹皮微小管はMIDD1を通して形質膜から活性ROP11を除去すること,活性ROPドメインと樹皮微小管の間のこのような相互阻害的相互作用は二次細胞壁の特異的パターンを決めることなどが分かった。MIDD1が仲介する膜ドメイン確立は種々の植物細胞形状の形成に一般的に寄与すると推定した。

シソーラス用語： *植物細胞 ,  *パターン形成 ,  Arabidopsis thaliana ,  タバコ属 ,  *細胞壁 ,  微小管 ,  微小管関連タンパク質 ,  *Rhoタンパク質 ,  タンパク質
準シソーラス用語： シロイヌナズナ ,  *二次細胞壁 ,  微小管結合蛋白質 ,  MIDD1 ,  Nicotiana benthamiana ,  Rho GTPアーゼ活性化蛋白質 ,  グアニンヌクレオチド交換因子

分類 (2件)： 発生,成長,分化  (EH02030U) ,  植物形態学・解剖学  (EH01040Y)

タイトルに関連する用語 (5件)： 微小管 ,  対称性 ,  破壊 ,  細胞壁 ,  パターン形成