抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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準天頂衛星はこれまで高精度な測位を実現するミッションのみを想定してきたが,東日本大震災を契機に,災害時にも対応できるロケーション・ショートメッセージ通信機能を新たに追加しようとしている。カーナビ,携帯電話などのGPS(Global Positioning System)受信機を内蔵する通信端末に本機能を加えることで,災害時には,端末の位置情報とともに,安否情報などの極めて短いメッセージを衛星経由で送信することを想定している。本報告では,本機能を実現するために必要となる無線アクセス方式の基礎検討を行う。著者らが提案してきた,長周期拡散符号を用いるSS-CDMA(spread spectrum code division multiple access)により,長距離通信と大容量化の両立を目指す。送信電力制御不要なCDMA上り回線方式として,地上系無線通信システムへの適用を検討してきた近似同期CDMA方式と,RFID(radio frequency identification)システムを想定した1ビットフラグを用いた高速・大容量ID識別方式の準天頂衛星通信システムへの適用可能性について述べる。(著者抄録)