抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,製造プロセスにおける制御理論の応用に関わる経緯,現状,および今後の方向性を述べた。まず「現代制御において,入力と出力からシステム同定によってモデリングを行い,線形システム制御によって最適制御系を設計するという流れは,制御とその理論の美しさとエレガンスの象徴でもある」という視点から,制御理論と実応用との関係を論じた。次に実応用面からPID制御と現代以降の制御理論について考察し,PID制御の強みや,ロバスト制御,モデル予測制御,ハイブリッド制御の特徴を述べた。次に現代制御技術以降に関して,使用範囲の限定性の課題,パラメータチューニングを含めたメンテナンス性の課題,製品使用や設備変化の課題,モデル予測制御の有用性について述べた。次に実応用事例として圧延制御での板厚と張力の制御方法を紹介した。最後に今後への期待として,実応用技術の深耕,仲間を増やすことの重要性などについて述べた。