抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,イチゴ品種‘女峰’とCHI-24-1の交雑により得られたF
1系統に栽培イチゴ品種を種子親として戻し交雑したBC
1系統を材料に用いて,24時間日長条件で花芽分化する特性および果実品質について調査した。562のBC
1系統の中で,24時間日長条件下で花房が発生したものが44.3%(親株のみからが1.8%,親株とランナー子株の両方からが13.0%,ランナーのみからが29.5%)であり,花房が発生しなかったものが55.7%だった。果実品質は,BC
1全体における平均1果実重,果皮硬度および果肉硬度が栽培品種より低く,また花粉親F
1系統よりも高くなった。逆にBC
1全体における果実酸度は,栽培品種よりやや高く,花粉親F
1系統より低くなった。果実糖度は,BC
1全体,栽培品種,花粉親F
1系統間で有意な差異が認められなかった。一方,特定の組み合わせ,すなわち‘とよのか’×CN73のBC
1系統における平均1果実重で,また‘アスカルビー’×CN73のBC
1系統における糖度で,各々種子親栽培品種より高くなる傾向が認められた。以上の実験結果を基にして,24時間日長条件下における花芽形成および果実品質の遺伝について考察した。(著者抄録)