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J-GLOBAL ID：201202206324517124   整理番号：12A0418268

電子ビーム蒸着法による高温用熱遮蔽セラミックコーティング

著者 (2件)： JANG Byumg-Koog (物質・材料研究機構) ,  KIM Hyung-Tae (韓国セラミックス技術院)
資料名： 材料の科学と工学  (Materials Science and Technology of Japan)
巻： 49  号： 1  ページ： 2-7  発行年： 2012年02月20日 
JST資料番号： G0788A  ISSN： 1347-4774  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,使用されている高温ガスタービンのタービン翼や燃焼機内などに使用される高温用熱遮蔽セラミックコーティング(CC)の手法と特徴を解説した。ガスタービンの飛躍的熱効率向上を図るための熱遮蔽コーティング(TBC)として大気プラズマ溶射法と電子ビーム蒸着(EB-PVD)法があるが本稿ではEB-PVD法を解説した。ガスタービンエンジンのTBCの必要性,トップコート/ボンドコート/耐熱合金部材からなるTBCシステムの構成とそれぞれの材料開発およびインタフェイス層の開発状況を概説した。一方EB-PVDによるCCとして,代表的YSZ合金を例にして,蒸着層の柱状構造やナノ気孔の存在を解説した。EB-PVDコーティングの熱伝導率(TC)が気孔率の増大とともに低下することを図示した。多層にすることによってTCを下げられることを示した。TBCの当面課題として,熱成長酸化(TGO)層の歪生成,焼結現象(ナノ気孔の消失)および大気汚染質からのCMAS(Ca-Mg-Al₂O₃-SiO₂)の生成等の解析が必要であることを指摘した。CMAS生成の抑制にZrO₂成分にY₂O₃に代わってLa₂O₃,Ce₂O₃,Gd₂O₃の添加効果が認められていることを紹介した。

シソーラス用語： *ガス機関 ,  内燃機関 ,  熱効率 ,  効率 ,  *電子ビーム蒸着 ,  *セラミック被覆 ,  耐熱合金 ,  塗膜 ,  被覆層 ,  セラミック ,  酸化イットリウム ,  酸化ジルコニウム ,  構造 ,  細孔 ,  熱伝導率 ,  空隙率 ,  酸化層 ,  浮遊粒子状物質 ,  火山灰 ,  酸化ガドリニウム ,  酸化セリウム ,  化学組成 ,  耐性
準シソーラス用語： YSZ【セラミック】 ,  ガスタービンエンジン ,  ジルコニア ,  セラミックコーティング ,  トップコート ,  ナノ細孔 ,  航空機用エンジン ,  遮熱効率 ,  耐汚染性 ,  大気浮遊粒子 ,  柱状構造

分類 (3件)： ガスタービン  (PB02040Y) ,  気相めっき  (WC08022K) ,  薄膜成長技術・装置  (BK14020I)

引用文献 (20件)：

• SCARDI, P. Surf. Coat. Tech. 1995, 76, 77, 106
• SAREMI, M. Surf. Coat. Tech. 2008, 201, 3233
• PETERS, M. Advanced Eng. Mater. 2001, 4, 193
• NICHOLLS, J. R. MRS Bulletin. 2003, 9, 659
• 塚越敬三. 三菱重工技報. 2005, 42, 98

タイトルに関連する用語 (3件)： 電子ビーム蒸着 ,  熱遮蔽 ,  セラミックコーティング