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J-GLOBAL ID：201202206935305050   整理番号：12A0100719

恒温性地域におけるトウガラシの栽培および利用-Capsicum chinenseおよびC.frutescensを中心として-

著者 (1件)： 小枝壮太 (京大 大学院農学研究科)
資料名： 農業および園芸  (Agriculture and Horticulture)
巻： 87  号： 1  ページ： 29-33  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： G0801A  ISSN： 0369-5247  CODEN： NOOEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本報告では,カリブ海諸国とインドネシアにおけるトウガラシ,Capsicum chinenseとC.frutescensの栽培と利用を述べる。カリブ海諸国ではトリニダード・トバゴ共和国を中心に調査をしたが,気温は25~30°Cの範囲で安定している。ここでは,C.chinenseが消費の中心であり,多様な在来品種がある。これら品種は,日本ではあまり注目されていない豊かな香りと風味を持っており,現地の人にとっては辛味に加えて非常に重要な果実形質の一つである。インドネシアでは,C.annumと並んでC.frutescensが栽培されており,人々は両者を使い分けている。こちらでは,C.chinenseは栽培されておらず,C.frutescensが香りや風味の点で珍重されている重要な香辛料である。温暖な恒温性地域では,トウガラシ栽培を律速する要因は,ウイルスによる病害である。日本を含む温帯性地域では,トウガラシ研究の材料は主にC.annumで行われてきた。しかし,病害抵抗性向上を目的として,C.chinenseとC.frutescensの抵抗性遺伝資源が注目され始めている。

シソーラス用語： トウガラシ ,  カリブ海 ,  トリニダード・トバゴ共和国 ,  インドネシア共和国 ,  *トウガラシ属 ,  辛味 ,  *フレーバー ,  匂い ,  地域 ,  耐病性遺伝子 ,  種差
準シソーラス用語： Capsicum annuum ,  Capsicum chinense ,  Capsicum frutescens ,  インドネシア ,  トリニダードトバゴ ,  恒温性地域 ,  香り ,  風味

分類 (1件)： 野菜  (FC03043X)

引用文献 (11件)：

• Adams, H. and K. Mohammed 2008. A catalogue of commercial hot pepper landraces of Trinidad and Tobago. http://www.cardi.org/wp-content/files/publications/Hotpep per_cat_2008.PDF
• Bosland, P. W. and E. J. Votava 1999. Peppers: vegetable and spice in Capsicums. pp.14-23. CABI Publishing, New York.
• Canto-Flick, A., E. Balam-Uc, J.J. Bello-Bello, C. Lecona-Guznáin, D. Solis-Marroquin, S. Avilés-Viñas, E. Gómez-Uc, G. López-Puc, N. Santana-Buzzy, L. G. Iglesias-Andreu 2008. Capsaicinoids content in Habanero pepper (Capsicum chinense Jacq.): Hottest known cultivars. HortScience 43: 1344-1349,
• CARDI Annual Report 2009. http://www.cardi.org/wp-conte nt/files/annualreports/CARDI%20AR%202009.pdf
• Simmonds, N. W. 1976. Evolution of crop plants. Longman. New York. pp.266.

タイトルに関連する用語 (4件)： 地域 ,  トウガラシ ,  栽培 ,  Capsicum