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J-GLOBAL ID：201202207116039371   整理番号：12A0936967

ヒドロゲナーゼ触媒偏向の理解および整調

Understanding and Tuning the Catalytic Bias of Hydrogenase

著者 (11件)： HAMDAN Abbas Abou (Aix-Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  DEMENTIN Sebastien (Aix-Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  LIEBGOTT Pierre-Pol (Aix-Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  GUTIERREZ-SANZ Oscar (CSIC, Madrid, ESP) ,  RICHAUD Pierre ,  DE LACEY Antonio L. (CSIC, Madrid, ESP) ,  ROUSSET Marc ,  BERTRAND Patrick (Aix-Marseille Univ., Marseille, FRA) ,  COURNAC Laurent ,  COURNAC Laurent ,  LEGER Christophe (Aix-Marseille Univ., Marseille, FRA)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 134  号： 20  ページ： 8368-8371  発行年： 2012年05月23日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： バイオテクノロジー目的に応じて酵素を最適化しようとする場合,その目標は酵素の安定性と触媒効率の増強が主眼となる。しかし,多くの酵素は基質と生成物を可逆的に変換するので,一方向だけの触媒活性のみを必要とする場合は,逆反応を阻止する必要がある。他方,両方向を作動させる酵素のみが低熱力学的条件下で高速ターンオーバーできることから,可逆性は有利に働く。したがって,酵素系における可逆機構基盤を理解することは,酵素蛋白質の工学的最適化のためのヒントを与えてくれる。本研究では,H₂生成を触媒するNiFeヒドロゲナーゼに着目し,触媒偏向(二方向の最大速度比)を支配する機構を検討した。その結果,予想に反して,この触媒偏向は活性部位レドックス特性によって決まるのではなく,活性部位から離れた場所での事象によって決まることを見出した。この結果を踏まえて,酵素活性部位を修飾することなく他の部位の点変異体を工学的に構築して触媒偏向を調べたところ,野生型に比べて約100倍も一方向速度が増強された酵素変異体を得ることができた。

シソーラス用語： *ヒドロゲナーゼ ,  最適化 ,  ターンオーバー ,  金属酵素 ,  触媒 ,  活性部位 ,  部位特異的変異誘発 ,  アロステリック効果
準シソーラス用語： *[NiFe]ヒドロゲナーゼ

分類 (1件)： 酵素一般  (EB09010D)

タイトルに関連する用語 (4件)： ヒドロゲナーゼ ,  触媒 ,  偏向 ,  理解