文献

J-GLOBAL ID：201202207505612729   整理番号：12A0911734

界面活性剤水溶液表面でのアルカンレンズの線張力

著者 (1件)： 松原弘樹 (九大 大学院理学研究院)
資料名： 表面(表面談話会・コロイド懇話会)  (Reviews and Topics on Surface Science & Technology Avant-Garde)
巻： 50  号： 1  ページ： 14-15  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： G0745A  ISSN： 0367-648X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 線張力の起源は,膜構造の境界線領域あるいは三相接触線近傍における流体構造の不均一性にあり,それに対応する過剰自由エネルギーの線密度が線張力と定義される。三相接触線近傍で生じる,異なる界面の間の相互作用(界面間力)が斥力的であるか,引力的であるかによって,正負いずれの値もとり得る。界面吸着膜の相転移を表面間力のスイッチとして利用すると,線張力の符号が不連続に変化する。界面活性剤の吸着膜には,三つの膜状態,すなわち,気体膜,膨張膜,及び凝縮膜が存在する。界面活性剤水溶液の表面にアルカンのレンズを浮かべ,空気/水界面吸着膜の状態を気体膜→膨張膜→凝縮膜の順に変化させる例を示した。

シソーラス用語： *界面張力 ,  *相境界 ,  *界面活性剤 ,  *膜 ,  膨張 ,  凝縮 ,  気体 ,  薄膜 ,  密度 ,  線 ,  相互作用 ,  斥力 ,  引力 ,  *相転移 ,  アルカン ,  レンズ ,  液体 ,  固体 ,  構造 ,  水溶液 ,  自己集合 ,  コロイド ,  乳濁液 ,  気泡 ,  凝集 ,  DLVO理論
準シソーラス用語： *線張力 ,  気体膜 ,  膨張膜 ,  凝縮膜 ,  吸着膜 ,  界面自由エネルギー ,  線密度 ,  接触線 ,  界面相互作用 ,  液体レンズ ,  流体構造 ,  エマルション ,  泡

分類 (4件)： 界面化学一般  (CB12010J) ,  液-液界面  (CB12030F) ,  その他の洗浄剤  (YG02040W) ,  有機化合物の薄膜  (BK14070L)

引用文献 (3件)：

• 1. S. Trabelsi, S. Zhang, T.R. Lee, D.K. Schwartz, Phys. Rev. Lett., 100, 037802 (2008).
• 2. E.P. Lewandowski, P.C. Searson, K.J. Stebe, J Phys. Chem. B, 110, 4283 (2006). H.S. Wi, S. Cingarapu, K.J. Klabunde, B.M. Law, Langmuir, 27, 9979 (2011).
• 3. Y. Takata, H. Matsubara, Y. Kikuchi, N. Ikeda, T. Matsuda, T. Takiue, M. Aratono, Langmuir, 21, 8594 (2005). Y. Ushijima, B. Ushijima, E. Ohtomi, Y. Takata, T. Takiue, M. Aratono, H. Matsubara, Colloids and Surfaces A, in press

タイトルに関連する用語 (3件)： 界面活性剤 ,  水溶液 ,  線張力