抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,地球温暖化問題は急速に深刻化しており,猛暑,干ばつ,集中豪雨,異常気象が世界レベルで増えている。その原因は温室効果ガスの増加にあるといわれ,省エネにより二酸化炭素排出量を削減して地球温暖化防止につとめる必要がある。一方,真夏の屋上直下の部屋では冷房が効かない現実がある。本稿では,屋上直下8階廊下の冷房効果をあげるために,環境負荷低減による屋上床面の断熱塗料処理を塗料会社,施工業者,大学の共同で試みたので報告した。建物の温度状況について,2008年7月29日猛暑の1日の7階,8階,屋上の外気温度特性を図に示した。外気温度測定箇所は朝日が直接当たるところであり,10時に40°C,15時に35°Cを示した。8階廊下は1日中34°C近辺にある。8時から20時まで冷房を行っているがその効果は1°C程度である。7階は8階と比較して2~4°C低い。冷房中は30°C程度で8階との温度差が4°Cとなっている。そこで屋上床面を塗布断熱材(キルコート0.4g/m
2)と日反射機能を有するトップコート(クリヤー)を使用しその効果を検証した。断熱塗料処理経過と天井裏温度測定や,断熱塗料処理済みと未処理による屋上直下の廊下の空気環境比較・検証の結果,断熱塗料処理の一定の成果を得ることができた。