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J-GLOBAL ID：201202209510815568   整理番号：12A1440902

ゾル-ゲル法によって作製した有機太陽電池の電子輸送層におけるナノスケールの粗さの制御

Nanoscale Roughness Control of Electron Transport Layer in Organic Solar Cells Fabricated by Sol-Gel Method

著者 (2件)： SHIRATORI Seimei (Keio Univ., Yokohama, JPN) ,  MURAGUCHI Kimiaki (Keio Univ., Yokohama, JPN)
資料名： Japanese Journal of Applied Physics  (Japanese Journal of Applied Physics)
巻： 51  号： 9,Issue 1  ページ： 095803.1-095803.5  発行年： 2012年09月25日 
JST資料番号： G0520B  ISSN： 0021-4922  CODEN： JJAPB6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ZnO薄膜は優れた電子輸送特性と高い透明度を有するので,有機太陽電池(OSC)の電子輸送層として幅広く用いられている。本稿では,沸点の異なる二つの有機溶剤を用いて酸化亜鉛(ZnO)薄膜の表面構造を制御し,この方法を反転高分子太陽電池に応用した結果を報告する。ゾル-ゲル法によってタイプの異なる二種類のZnO薄膜を合成した。一つはファイバー状の粗い表面を持ち,他の一つは滑らかな構造を持っている。合成したZnO薄膜の表面構造は,アニーリング温度とゾル-ゲル溶液における有機溶剤の沸点との関係に依存する。本研究から,粗い面を持つZnO薄膜から成る反転高分子太陽電池(IOSC)のエネルギー変換効率は,滑らかな表面を持つZnO薄膜の場合よりも60%程度大きいことが分かった。IOSCの電流-電圧(I-V)特性から判断して,ZnO薄膜の表面構造の粗さとエネルギー変換効率の間には正の相関があるように思える。言い換えると,エネルギー変換効率は表面の粗さの増加に伴って増大する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： ゾル-ゲル法 ,  *太陽電池 ,  表面粗さ ,  層 ,  規模 ,  酸化亜鉛 ,  透明度 ,  有機溶媒 ,  焼なまし ,  温度 ,  沸点 ,  エネルギー変換効率 ,  電流電圧特性
準シソーラス用語： ナノスケール ,  ナノ粗さ ,  高分子太陽電池 ,  焼きなまし温度 ,  電子輸送層 ,  *有機太陽電池

分類 (1件)： 太陽電池  (NC03084O)

引用文献 (32件)：

• 1) C. J. Brabec and J. R. Durrant: MRS Bull. 33 [7] (2008) 670.
• 2) K. Kawano, R. Pacios, D. Poplayskyy, J. Nelson, D. D. C. Bradely, and J. R. Durrant: Sol. Energy Mater. Sol. Cells 90 (2006) 3520.
• 3) M.-G. Kang, M.-S. Kim, J. Kim, and L. J. Guo: Adv. Mater. 20 (2008) 4408.
• 4) A. Pivrikas, P. Stadler, H. Neugebauer, and N. S. Sariciftci: Org. Electron. 9 (2008) 775.
• 5) S.-I. Na, S.-H. Oh, S.-S. Kim, and D.-Y. Kim: Org. Electron. 10 (2009) 496.

タイトルに関連する用語 (6件)： ゾル-ゲル法 ,  作製 ,  有機太陽電池 ,  電子輸送層 ,  ナノスケール ,  粗さ