抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,管理栄養士養成施設の指定基準に示される大量調理施設衛生管理マニュアル(以下「マニュアル」という)に沿った施設設備を備えるために行った給食管理実習室(以下「実習室」という)の改修工事が,学生の衛生管理に関する教育効果を高めることができたか明らかにすることを目的としている。改修工事は,建物の基本的構造に手を加えないことを条件としながらも,検収室を新設し人や食品の流れを一方向にするとともに,汚染作業区域と非汚染作業区域を明確に区画するなど,できる限りマニュアルに沿った施設設備を備えるように行った。改修前に比べ改修後の作業効率が改善するとともに,衛生管理意識の向上もみられたことから,施設設備の改修および機器更新は,学生の衛生管理に関する教育に有効であったと考えられる。しかしながら,作業環境の改善だけではマニュアルに沿った衛生管理を完全に実施することができず,事前の準備や学習を行い,作業をよく理解しておくことが重要であることが明らかとなった。今回の改修で衛生意識・教育効果・作業効率などの向上が見られたが,マニュアルに沿った施設にすることで,より現場に対応できる管理栄養士養成を行うことができる施設になるのではないかと考える。(著者抄録)