抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道太平洋沿岸の港湾漁港における平成23年3月11日の東日本大震災による,津波痕跡および施設の被害状況の現地調査を行った。沿岸各地の観測地点での津波高さは,内湾を除き,ほとんどの地点で2m以上であった。また,最大津波高さが観測された時刻は,第一波が観測されてから7~8時間後であり,長時間の警戒が必要であることがわかった。また,3月13日~16日に実施した津波痕跡の現地調査では,建物壁面,雪山,金網フェンスなどを津波痕跡の判別指標として調査した。その結果,函館では,2.7m程度,苫小牧方面から襟裳岬の各地で,3m~6m程度の浸水痕跡が観測された。また,根室海峡に面する標津漁港の岸壁上の雪山にて,1.4mの浸水痕跡があり,根室半島を回り込んで津波が伝搬したことが推察された。