抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
フローコリドー実用化の研究課題として,飛行中の自立間隔維持およびフローコリドーの適切な配置が挙げられる。飛行中の自立間隔維持のためにはADS-Bから得られる情報を使って適切に他機との接近を予測する手順,および接近が予測された場合の回避手順が不可欠である。運航方式としては空港への到着便の合流および合流後の間隔制御があげられる。凡ての航空機が同一の経路上を等しい速度で空港まで降下することを目標とした制御が行われる。フローコリドーでは,すべての航空機が安全のため互いの間隔を維持しながら,同時にそれぞれ最適な飛行速度を保ちながら飛行し続ける運用手順が望まれる。この時のフローコリドーの最大の交通容量も運用手準により決定される。さらにこの運用手順は実際に機上で実現可能でなければならない。フローコリドーの潜在的に高い便益を実現するには,航空需要の高い経路に沿って配置することが不可欠である。日本国内での高需要路線として東京と札幌,大阪,福岡および沖縄を結ぶ路線が挙げられる。したがって日本国内では,東京から北方面および西方面にフローコリドーを設けることが大きな便益をもたらすと考えられる。