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J-GLOBAL ID：201202212898699476   整理番号：12A0800654

水蒸気や酸素,ガスの透過を防ぐバリアマテリアル 自己修復機能を持つ微小な傷を自己修復可能な酸素ガスバリアフィルム

著者 (1件)： 蛯名武雄 (産業技術総合研 コンパクト化学システム研究セ)
資料名： 月刊Material Stage  (マテリアルステージ)
巻： 12  号： 2  ページ： 74-79  発行年： 2012年05月10日 
JST資料番号： L5969A  ISSN： 1346-3926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 食品包装用フィルムは食品の品質劣化を防止する為,酸素や水蒸気を透気しないガスバリア性が必要である。従来はシリカやアルミナなど無機層を蒸着したプラスチックフィルムを汎用し,食品包装に充分な酸素や水蒸気バリア性を発揮したが,折り曲げると蒸着膜が損傷してガスバリア性が低減した。親水性の合成粘土鉱物と水溶性プラスチックの混合ペーストをポリエチレンテレフタレート製フィルムに塗布した酸素ガスバリア性透明フィルムを紹介した。変形で発生したガスバリア層内のピンホールは大気中の水蒸気を吸収して膨潤すると自己修復した。合成粘土鉱物はシリカやアルミナ,マグネシアで構成する珪酸塩鉱物で,ポリエチレンテレフタレートや粘土鉱物で構成する高分子有機-無機コンポジットは食品包装用フィルム有用である。

シソーラス用語： 食品包装 ,  *包装材料 ,  プラスチックフィルム ,  ガスバリヤ性 ,  透気性 ,  *珪酸塩鉱物 ,  合成鉱物 ,  *高分子有機-無機ハイブリッド ,  *ポリエチレンテレフタレート ,  ピンホール ,  充填剤 ,  耐熱性高分子 ,  ポリプロピレン ,  複合膜 ,  アルミナ ,  酸素 ,  二酸化ケイ素
準シソーラス用語： シリカ ,  マグネシア ,  自己修復性

分類 (4件)： 食品包装  (FJ02030B) ,  合成鉱物  (CD01040K) ,  ポリエステル,アルキド  (YH07070P) ,  性質・試験一般  (YH02010S)

引用文献 (5件)：

• 1)日本粘土学会編,粘土ハンドブック第三版,p.607,技報堂(2009)
• 2) L. E. Neilsen,J. Macromol. Scl (chem.), Al, 929 (1967)
• 3) T. Ebina, F. Mizukami, Adv. Mat., 19, 2450 (2007)
• 4) H.-J. Nam et al., Mater. Lett., 63, 54 (2009)
• 5)田中秀康,第五回Clayteamセミナー,2011.5.16,東京

タイトルに関連する用語 (7件)： 水蒸気 ,  酸素 ,  透過 ,  自己修復 ,  傷 ,  酸素ガス ,  バリアフィルム