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J-GLOBAL ID：201202213376325467   整理番号：12A1105955

ミジンコウキクサの増殖と休眠芽の形成に及ぼす環境要因

著者 (7件)： 高井雄一郎 (大阪府環境農林水産総合研) ,  高井雄一郎 (大阪大 大学院工学研究科) ,  惣田訓 (大阪大 大学院工学研究科) ,  森一博 (山梨大 大学院医学工学総合研究部 社会システム工学系) ,  川畑祐介 (大阪大 大学院工学研究科) ,  河合健太郎 (山梨大 大学院医学工学総合研究部 社会システム工学系) ,  池道彦 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 用水と廃水  (Journal of Water and Waste)
巻： 54  号： 8  ページ： 613-621  発行年： 2012年08月01日 
JST資料番号： G0195A  ISSN： 0513-5907  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ミジンコウキクサは,適切な環境下では増殖能力の高い「葉状体」として栄養塩類を吸収しながら増殖し,蛋白質に富む植物体を生成する。一方,増殖に適していない環境下では,デンプン含量の高い「休眠芽」を形成することも知られ,資源価値の高い植物であるといえる。本研究では,ミジンコウキクサの葉状体の増殖と休眠芽の形成に及ぼす環境条件の影響を検討し,長い照光時間と適切な水温(20°Cから30°C)が葉状体の増殖を高めることを示した。また,葉状体の比増殖速度が1.2×10^-1/d未満となるように,培地の全窒素濃度や全リン酸濃度を制限することで休眠芽形成が誘導されることを示した。以上の結果から,栄養塩類濃度の高い環境水をミジンコウキクサの葉状体で浄化し,増殖した葉状体を栄養塩類を制限した環境に移すことで,デンプンを生産できる資源生産型の水質浄化システムを提案した。(著者抄録)

シソーラス用語： *浄水 ,  能力 ,  *ウキクサ科 ,  *除去 ,  生産 ,  芽
準シソーラス用語： *水質浄化 ,  水質浄化能力 ,  *ミジンコウキクサ ,  *栄養塩類除去 ,  バイオマス生産 ,  休眠芽 ,  若芽

分類 (2件)： 環境衛生,公害対策一般  (SC01000F) ,  湖沼汚濁  (SB02030Q)

引用文献 (14件)：

• 1) Zirschky, J., Reed, S. C. : The use of duckweed for wastewater treatment, J. Water Pollution Control Federation, 60(7) 1253-1258(1988) .
• 2) Bhanthumnaavin, K., Mcgarry, M. G.: Wolffia arrhiza as a possible source of inexpensive protein, Nature, 232(5311)495 (1971).
• 3) 河口宏太郎: 新食糧資源“ウォルフィア”,化学と工業, 28(10)92~95(1975).
• 4) Fujita, M., Mori, K., Kodera, T. : Nutrient removal and starch production through cultivation of Wolffia arrhiza, J. Biosci. Bioeng, 89(2)194-198(1999).
• 5) Xu, J., Cui, W., Cheng, J. J., Stomp, A.-M. : Production of high-starch duckweed and its conversion to bioethanol, Biosystems Engineering, 110(2)67~72(2011).

タイトルに関連する用語 (3件)： コウキクサ ,  増殖 ,  環境要因