抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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演劇は様々な芸術表現の組合せで協調的に創られるので,コミュニケーション能力の向上,仲間との感情の共有を実現できる点でその創作活動が指導法の1つとなっている。本論文では,舞台演出に関する話し合いや決定を複数人が協調的に行う演劇の演出プランニングを支援するために,著者らが以前に作成したテーブルトップインタフェイス(TI)を用いたシステムの課題を検討した。前記システムでは実際の舞台空間をイメージしながら作業できるが,作業者同士でのイメージ共有が難しいのでTI上の実空間と仮想3次元空間を協調させ,演出情報を提示する舞台空間再現システムを提案した。演出家,舞台担当,音響担当の3人がテーブル上の人形を操作して舞台空間を構築し,テーブル上にある操作パネルで演出を行うとそれら実物体操作に基づいて仮想空間内の仮想物が操作される。作業者は仮想空間を捉える仮想カメラを操作でき,舞台空間を様々な視点から確認して観客を意識した演出を設定できる。実際に2人1組での演出付けで再現した舞台イメージを再回答させ,互いに一致した演出の数を調べたところ本システムの利用によって他ユーザの担当演出も含めた総合的な舞台のイメージ支援が行えることがわかった。また,アンケート結果から複数ユーザによる協調作業支援の有効性も確かめられた。