抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
内水面漁業や伝統的食文化を考えるうえで重要なナマズの安定供給を図るため,水田農家や養殖業者と連携し,水田やコイ養殖場などの既存の場所を活用し,少ない初期投資で簡便に実施可能なナマズの養殖技術の開発に取り組んだ。性腺刺激ホルモンを用いた人工採卵により安定的に産卵をさせることができたが,孵化率は低かった。産卵に用いる親魚の選定やミズカビによる受精卵の死亡軽減等の改善が必要である。水田では無給餌でもナマズ仔魚の高い成長が確認されたが,土地改変(小溝の設置)を実施した休耕田の回収率は平均0.2%,回収頻度を多くしても1.2%に留まった。養殖池に直接,仔魚を放流した場合の回収率は平均4.1%で,養殖池に直接,仔魚を放流した場合でもナマズは良好な成長を示した。回収したナマズを養殖場で養殖したところ,約2か月で一部は商品サイズにまで成長した。研究の取り組みや成果を,マスメディア等を通して広く県民や養殖業者等に紹介した。