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J-GLOBAL ID：201202218723005666   整理番号：12A0961704

非中心対称性化合物CeCoGe₃における多段階磁気転移

Multi-step Magnetic Transition in Non-centrosymmetric Compound CeCoGe₃

著者 (8件)： KANEKO K. (Japan Atomic Energy Agency, Ibaraki) ,  METOKI N. (Japan Atomic Energy Agency, Ibaraki) ,  MATSUDA T. D. (Japan Atomic Energy Agency, Ibaraki) ,  THAMIZHAVEL A. (Osaka Univ., Toyonaka) ,  TAKEUCHI T. (Osaka Univ., Toyonaka) ,  HAGA Y. (Japan Atomic Energy Agency, Ibaraki) ,  SETTAI R. (Osaka Univ., Toyonaka) ,  ONUKI Y. (Osaka Univ., Toyonaka)
資料名： 日本原子力研究開発機構JAEA-Review(Web)
号： 2011-050  ページ： 1-2-56 (WEB ONLY)  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： U0296A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 中心対称を持たない超伝導物質はエキゾチックな性質を示すために,重いFermi粒子系超伝導体CePt₃SiやCeTSi₃(T=Rh,Ir)の発見は非常に興味深い。CeCoGe₃は,CeTSi₃と同構造を持つ物質で,大気圧下では,T_N1=20K,T_N2=11.5K,T_N3=7.5Kで逐次相転移を示すことが分かっているが,それらの磁気構造はまだ良く知られていない。そこで,本研究では,中性子回折実験により,CeCoGe₃の基底状態の磁気構造を調べた。2.9Kにおいて,超格子反射と付随的な弱い反射ピークを観測した。また,T_N1以上の25Kにおいては,これらの超格子反射は消失することを見いだした。基底状態の伝播ベクトルは,q₁=(001/2),q₂=(003/4)であることを示した。q₁とq₂が共存することから,基底状態における秩序モーメントの大きさは単一ではないことが分かった。

シソーラス用語： 対称性 ,  磁気転移 ,  重いFermi系 ,  逐次相転移 ,  中性子回折 ,  超格子 ,  *セリウム化合物 ,  *コバルト化合物 ,  *ゲルマニウム化合物 ,  *磁気構造
準シソーラス用語： 非中心対称性 ,  重いFermi粒子系 ,  超格子構造

分類 (1件)： その他の無機化合物の磁性  (BM06060P)

引用文献 (5件)：

• 1) E. Bauer et al., Phys. Rev. Lett. 92, 027003 (2004).
• 2) N. Kimura et al., Phys. Rev. Lett. 95, 247004 (2005).
• 3) I. Sugitani et al., J. Phys. Soc. Jpn. 75, 043703 (2006).
• 4) A. Thamizhavel et al., J. Phys. Soc. Jpn. 74, 1858 (2005).
• 5) R. Settai et al., Physica B 310, 844(2007).

タイトルに関連する用語 (3件)： 非中心対称性 ,  段階 ,  磁気転移