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J-GLOBAL ID：201202218948573205   整理番号：12A1585157

π共役系ブロック共重合体の合成と有機薄膜太陽電池への応用

著者 (1件)： 東原知哉 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 表面(表面談話会・コロイド懇話会)  (Reviews and Topics on Surface Science & Technology Avant-Garde)
巻： 50  号： 5  ページ： 176-189  発行年： 2012年05月01日 
JST資料番号： G0745A  ISSN： 0367-648X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,ポリチオフェン類の構造制御,ブロック共重合体の合成,および有機太陽電池への応用を述べる。ポリチオフェンの合成において,触媒としてテトラtert-ブチル亜鉛酸ジリチウムを用いて,ポリ(3-ヘキシル)チオフェン(P3HT)を合成したと結果,分子量分布が1.2以下および頭-尾結合様式が97~99%となり,その構造を精密に制御できた。また,該触媒を用いて,フェノキシメチル基,ピリジン環を含む側鎖基,およびグラフェンナノリボンの芳香族縮合多環基を側鎖基として有するチオフェン誘導体を含むP3HTブロック共重合体,並びにソフトセグメントのポリスチレンやポリメタクリル酸メチル成分,ハードセグメントのポリアセチレンを有するP3HTブロック共重合体の合成にも成功した。P3HTと[6,6]フェニル-C₆₁酪酸メチルエステルとのブレンド系に相溶化剤としてP3HT-ポリスチレンブロック共重合体を用いて太陽電池デバイスを作製して評価した結果,世界最高水準の光電変換効率を達成し,長期安定性および熱安定性にも優れていることを確認した。

シソーラス用語： 化学合成 ,  分子構造 ,  *ポリチオフェン類 ,  *ブロック共重合体 ,  ポリスチレン ,  ポリアセチレン ,  ポリメタクリル酸メチル ,  側鎖 ,  *立体規則性 ,  亜鉛化合物 ,  遷移金属触媒 ,  有機亜鉛化合物 ,  *太陽電池 ,  相溶化剤 ,  効率 ,  熱安定性 ,  制御
準シソーラス用語： 亜鉛触媒 ,  光電変換効率 ,  構造制御 ,  *有機薄膜型太陽電池

分類 (3件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  共重合  (CG04030D) ,  太陽電池  (NC03084O)

引用文献 (31件)：

• 1) Y. J. Cheng, S. H. Yang, C. S. Hsu, Chem. Rey,109, 5868 (2009).
• 2) G. Li, V. Shrotriya, J. S. Huang, Y. Yao, T. Moriarty, K. Emery, Y. Yang, Nat.Mater., 4, 864 (2005).
• 3) X. N. Yang, J. Loos, S. C. Veenstra, W. J. H. Verhees, M. M. Wienk, J. M. Kroon, M. A. J. Michels, R. A. J. Janssen, Nano Lett., 5, 579 (2005).
• 4) T. A. Chen, X. Wu, R. D. Rieke, J. Am. Chem. Soc., 117, 233 (1995).
• 5) R. S. Loewe, S. M. Khersonsky,R. D. McCullough, Adv.Mater., 11, 250 (1999).

タイトルに関連する用語 (3件)： ブロック共重合体 ,  有機薄膜太陽電池 ,  応用