抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年岩手・宮城内陸地震の震源地近傍の27年間のアメダスデータから,先行土湿指数(ASI<sub>30</sub>)の季節変化を明らかにした。地震直後の旬別のASI<sub>30</sub>の平均値は例年より低い値(ASI<sub>30</sub><20mm)が続いた。ASI<sub>30</sub>は0.0~378.3mm(平均値±SD,以下同様:22.5±22.0mm)であった。2月を除く各月でASI<sub>30</sub>の最大値は100mmを超え,8月にその頻度が高かった。月別ASI<sub>30</sub>の平均値は,厳冬期の2月に最小値(6.9mm)を示し,融雪期の4月(34.9mm),次いで9月(34.5mm),7月(31.9mm)の順で高い値を示した。2007年11月-2008年10月における高山地帯(標高1,300m)のASI<sub>30</sub>は4.0~320.0mm(50.0±64.9mm)と推定され,祭畤(標高:320m)のASI<sub>30</sub>(3.1~136.4mm;19.6±18.3mm)と比較して高い値を示した。高山地帯では融雪期において,継続的に50mmを超える降雨が融雪水に加算されASI<sub>30</sub>が高くなっていた。地震が発生した2008年6月14日の高山地帯のASI<sub>30</sub>は245.1mmで,祭畤のASI<sub>30</sub>(:18.0mm)と比較して非常に湿潤な状態にあったことが明らかになった。地震後のASI<sub>30</sub>は過去に記録した多雨・多雪年時に至っておらず,引き続き,土湿環境を注視する必要があると考えられた。(著者抄録)