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J-GLOBAL ID：201202220808044827   整理番号：12A1772566

トポロジカル絶縁体入門

Introduction to topological insulators.

著者 (1件)： 安藤陽一 (大阪大 産科研)
資料名： 応用物理  (JSAP International)
巻： 81  号： 12  ページ： 1020-1023  発行年： 2012年12月10日 
JST資料番号： F0252A  ISSN： 0369-8009  CODEN： OYBSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トポロジカル絶縁体は,バルクにはエネルギーギャップをもつ絶縁体だが表面が必ず金属になるという,新しい種類の固体物質である。その表面には特殊なスピン偏極をもった質量ゼロのディラック電子が存在し,無散逸のスピン流や反局在効果などの特徴を示す。またその表面に超伝導を誘起すると,トポロジカル量子計算の量子ビットとなるマヨラナ粒子が現れると予想されている。これらの特徴は全く新しい原理に基づく情報処理デバイスにつながる可能性を秘めており,次世代材料としての期待は大きい。これまで大きな課題だったバルク絶縁性の高い試料の開発については解決の展望がみえてきており,今後,デバイス研究の急速な進展が期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *絶縁材料 ,  エネルギーギャップ ,  *フェルミオン ,  *電子 ,  Dirac方程式 ,  スピン分極 ,  異常Hall効果 ,  電流 ,  仮説粒子 ,  *量子Hall効果 ,  *絶縁体 ,  スピン流 ,  *トポロジカル絶縁体
準シソーラス用語： *Diracフェルミオン ,  *Dirac電子 ,  Majorana粒子

分類 (1件)： 電子輸送の一般理論  (BM03020C)

引用文献 (17件)：

• 安藤陽一. 固体物理. 2010, 45, 667
• 永長直人. 固体物理. 2010, 45, 681
• THOULESS, D. J. Phys. Rev. Lett. 1982, 49, 405
• KANE, C. L. Phys. Rev. Lett. 2005, 95, 146802
• FU, L. Phys. Rev. B. 2007, 76, 045302

タイトルに関連する用語 (1件)： トポロジカル絶縁体