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J-GLOBAL ID：201202221121535916   整理番号：12A1564599

水溶存二酸化炭素ラマンライダーの開発

著者 (3件)： 染川智弘 (レーザー技術総合研) ,  谷篤史 (大阪大 大学院理学研究科) ,  藤田雅之 (レーザー技術総合研)
資料名： ILT年報  (Annual Progress Report. Institute for Laser Technology)
巻： 2012  ページ： 33,35-38  発行年： 2012年07月 
JST資料番号： J0650A  ISSN： 1340-6167  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大量の二酸化炭素排出源から大気中に放散される前に二酸化炭素を分離回収し海底に貯留するための海底CCS実施時の二酸化炭素の漏洩モニタリングを目的として,水溶存二酸化炭素ラマンライダーの開発を行っている。本報では貯留実施予定地の苫小牧沖の海底水圧1.5MPa程度までのラマン波長の圧力依存性を検討した。2MPa程度までの水圧では水・二酸化炭素ともラマン波長に大きな変化はなく,水のラマン波長の測定には583.0nm,二酸化炭素のラマン波長の測定には574.3nmを使用すればよいことが分かった。また,20m離れた位置に設置した炭酸水からのラマン散乱信号をライダー形式で測定し,水・炭酸水の識別が行えることを示した。

シソーラス用語： 減少 ,  *二酸化炭素固定化 ,  地下貯蔵 ,  海底貯蔵 ,  Raman散乱 ,  波長 ,  圧力効果 ,  環境モニタリング ,  漏れ ,  *二酸化炭素 ,  *LIDAR
準シソーラス用語： *レーザレーダ ,  *Ramanライダ ,  *二酸化炭素地下貯留 ,  二酸化炭素排出削減 ,  圧力依存性 ,  *水溶存二酸化炭素

分類 (3件)： 産業排ガス処理  (SC04040S) ,  気圏環境汚染  (SB03020M) ,  海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (4件)：

• 1) T. Somekawa, A. Tani and M. Fujita, Remote Detection and Identification of CO2 Dissolved in Water Using a Raman Lidar System, Appl. Phys. Express, 4, 112401, 2011.
• 2) 富永靖徳、天羽優子,水の動的構造:ラマン散乱分光,低温科学,64,121-134,2006.
• 3) P. Fogg and J. Stangster, Chemicals in the Atmosphere: Solubility, Sources and Reactivity, John Wiley and Sons, Hoboken, NJ, 2003.
• 4) S. N. White, Qualitative and Quantitative Analysis of CO2 and CH4 Dissolved in Water and Seawater Using Laser Raman Spectroscopy, Appl. Spectrosc., 64, 819-827, 2010.

タイトルに関連する用語 (4件)： 水 ,  溶存二酸化炭素 ,  ラマンライダー ,  開発