抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高度なプロジェクト管理能力を持つプロジェクトマネージャの育成を図る教育方法としてケースメソッドが用いられているが,十分な学習の実現には問題点や対処法の情報を与える指導者が必要である。本論文では,複数事例を対象に何度もケースメソッドを実施して様々な問題に対処できるプロジェクトマネージャを育成するために,指導者のファシリテーションを提供するケースメソッド支援システムを提案した。本システムでは学習者が議論している以外の問題点や対処法,あるいは議論している対処の後に発生する問題点を出力することで事例からの学習に漏れがなくするために,1)ツリー形式による議論の構造化,2)定性推論による学習者が議論すべき問題点や対策の提示を行う。指導者はあらかじめ事例と事例における問題点や対処法を入力しておくとともに,プロジェクトにおける事象間の曖昧な因果関係を定性因果モデルとして構築しておく。本システムはそれを用いてユーザに事例,起こり得る問題点を提示し,問題点が選択されるとそれに対する対処法を提示して選択された対処法に基づいてプロジェクト状況を推論する。定性モデルにおける各ノードに付与されたラベルとノードの定性値の組を文章テンプレートに当てはめ,提示する文章を自動的に生成したが定性推論によって爆発的に増加する状況の削減が必要なことがわかった。