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J-GLOBAL ID:201202223116617885   整理番号:12A0836254

Ti(IV)をドーピングしたカルシウムヒドロキシアパタイト粒子の光触媒活性に関するFTIR研究

FTIR studies on photocatalytic activity of Ti(IV)-doped calcium hydroxyapatite particles
著者 (4件):
資料名:
巻: 360  ページ: 54-60  発行年: 2012年08月 
JST資料番号: B0605C  ISSN: 1381-1169  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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共含浸法で調製したTi/(Ti+Ca)の原子比[XTi]が0から0.2のTi(IV)ドーピングしたカルシウムヒドロキシアパタイト(TiHap)粒子(オリジナル粒子と呼ぶ)の光触媒活性を,in situ Fourier変換IR(FTIR)測定により調べた。オリジナル粒子を650°Cで1時間熱処理した熱処理TiHap粒子(熱処理粒子と呼ぶ)も使用した。全てのオリジナル粒子は,サイズが不揃いのロッド状の粒子から成っていた。一方,熱処理粒子は焼結により丸くなり,それらのサイズは各XTi系で大きくなった。TiHap粒子は,(Ca+Ti)/P原子比が1.54と1.64の間の範囲にあるカチオンが欠乏した粒子であった。分析されたTiHap粒子のXTi値は,およそ各系において投与したTi(IV)イオンの量であった。採用した全てのTiHap粒子は約370nm以下のUV吸収を示したが,熱処理によってこのUV吸収特性は変化しなかった。しかし,XTi=0の純粋なカルシウムヒドロキシアパタイトは,UV吸収を示さなかった。XTi≧0.05の粒子のIRスペクトルは,OH-イオンの3570cmOH-ピークに近い3428cm-1に新しい大きなピークを示した。また,3654~3682cm-1の吸収バンドまたは3673cm-1(表面POH基)及び3737cm-1(表面TiO基)にも大きなピークを示した。重水素化法により,3428cm-1の新しい吸収帯がTi(IV)イオン置換により位置がずれたOH-イオンに割り当てられることが明らかになった。熱処理によるc方向に沿った結晶構造の膨張は,XRDパターンから得られた単位格子定数により同定できた。従って,熱処理により生じた位置がずれたOH-イオンが,TiHap粒子の光触媒活性を誘発したと結論できた。位置がずれたOH-イオンは,水分子を介在させずに,UV照射により粒子内にOHラジカルを作り出すことができるので,TiHap粒子の強い光触媒活性はこの位置がずれたOH-イオンに起因した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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その他の触媒  ,  光化学一般  ,  無機化合物の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル 

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