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J-GLOBAL ID：201202223718559096   整理番号：12A0156444

低コスト林業に向けた植栽密度の検討-オビスギ植栽密度試験地の結果から-

Analysis of the Planting Density toward Low-cost Forestry: a Result from the Experimental Plots of Obi-sugi Planting Density.

著者 (7件)： 福地晋輔 (クリス) ,  吉田茂二郎 (九大 大学院農学研究院) ,  溝上展也 (九大 大学院農学研究院) ,  村上拓彦 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  加治佐剛 (九大 大学院農学研究院) ,  太田徹志 (九大 大学院農学研究院) ,  長島啓子 (京都府大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 93  号： 6  ページ： 303-308  発行年： 2011年12月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 宮崎南部森林管理署管内に設定されている系統的配置法によるオビスギ密度試験地(1972年設定)の測定データをもとに,植栽密度が単木と林分単位の成長ならびに林木形質に与える影響を明らかにするとともに,低コスト林業に向けた植栽密度について考察した。試験地は,Nelder(1962)が考案した円状のもので,1箇所に2反復,計2プロットがあり,各プロットはha当たり376~10,000本の範囲で10段階の植栽密度があり,各密度区は36本の試験木からなる。解析の結果,極端な高密度と同低密度では林木形質や目標サイズに達するまでの時間などから,ともに望ましくないことがわかった。利用上,形質にこだわらない場合であれば,高密度区ではha当たり蓄積が高いために有利であるが,1,615本の植栽密度区以上ではほぼ一定であった。一方,形質を求める場合は,高密度の植栽では形質が悪く,逆に低密度では良形質材の林分材積量が低かった。これらから,植栽密度区6(範囲は約2,000~2,800本)の中間的な植栽密度が望ましいことが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *スギ ,  *栽植密度 ,  *原価低減 ,  *配置 ,  *植物成長 ,  *林木 ,  林分 ,  樹木 ,  地域 ,  目標設定 ,  *木材性質 ,  *密度依存性 ,  蓄積 ,  宮崎県
準シソーラス用語： *オビスギ ,  円状試験地 ,  *系統的配置法 ,  試験地 ,  単木 ,  低コスト林業 ,  目標サイズ ,  林分材積量 ,  *林木形質

分類 (1件)： 森林保育  (FF03040H)

引用文献 (27件)：

• Adu-Bredu Stephen, B Alphonse FT, Bouillet JM, M Kouam, Kyei SY, Saint-Andr Laurent (2008) An explicit stem profile model for forked and un-forked teak (Tectona grandis) trees in West Africa. For Ecol Manag 255: 2189-2203
• 粟屋仁志・本田健二郎 (1969) 系統的配置による植栽密度試験の設計.日林誌 51: 217-220
• 新本光孝・井上由扶 (1968) 照査方式によるヒノキ林の間伐試験 (第1報). 九大演習林集報 42: 13-35
• 福地晋輔・吉田茂二郎・溝上展也・村上拓彦 (2006) 系統的配置によるオビスギの密度試験. 117回日林学術講演集: I10
• 福地晋輔・遠矢 倫・吉田茂二郎・溝上展也 (2008) 系統的配置によるスギ適正植栽密度の検討—間伐林と無間伐林との比較—. 119回日林学術講演集: P3a05

タイトルに関連する用語 (4件)： 林業 ,  植栽密度 ,  スギ ,  試験