抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在の医療用X線装置,特にX線CT装置では2つの異なったエネルギーをもつX線を用いたDual Energy(2色)X線法が普及し始めており,これまでの影絵の撮像から物質を識別した画像の取得へ進展している。非破壊検査においてもセキュリティチェックポイントなどではDual Energy X線撮像が普及し始めているが,医療用CTはさらに進展を続け,現在はX線のエネルギースペクトルをすべて用いたSpectral X線CTの研究が盛んである。一方,非破壊検査用のX線装置と医療診断用のX線装置は類似点も多いものの,相違点もかなり存在する。人体そのものの構造は既知で全く未知物体を撮像することはほぼないに等しいのに対し,非破壊検査の適用範囲は実に広く一概に語ることは難しいからである。そこで,本稿では,X線エネルギースペクトルを用いて,ビームハードニングを低減し散乱線を除去して正しい形状を高いコントラストで撮像したり,これまでの影絵の撮像であったX線撮像から物体を識別して撮像する新しいX線非破壊検査例とそれを可能とするなどの製品を紹介する。