抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ライフサイクルアセスメント(LCA)は,原材料の採取から運搬,素材の製造,部品の組み立て,製品の製造,そして製品の使用やサービスの提供,最後の廃棄,リサイクルといったライフサイクルの各段階でどれだけの資源・エネルギーが費やされ,廃棄物・排出物質を出しているかを定量的に集計するものである。これによりどこのライフステージで排出物質量が多いかを特定し,今後の製品開発,またはメンテナンスなどで対策を講じることをしやすくする。LCAの手法は,ISO規格によって定められていて,これらは翻訳されJIS規格となっている。その内容をはじめ,LCAについて概説し,パンタグラフ用スリ板について材料を変更した場合の環境負荷の変化について紹介した。地球温暖化対策は世界的な重要課題として認識され,2050年には世界のCO
2総排出量を半減する方向で進み始めている。鉄道についても,LCA等の評価手法を使いこなし,環境負荷削減の目標を明確化し,技術開発を進めていくことが求められていると考えられる。