抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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列車制御を核としたシステム技術と安全性の関わり,そして,変貌する列車制御の安全性や信頼性のあるべき姿を紹介した。JR東日本首都圏に構築したATOS(Autonomous decentralized Transport Operation control System;東京圏輸送管理システム)は,首都圏の17線区300駅を対象に開発したシステムである。システムは,時間的・空間的多様性を持ち,かつ安全性やリアルタイム性,情報のセキュリティなどの要件がそれぞれ異なるサブシステムを,統一的に保障する民生分野のシステム技術である。進化型のシステムデザインで重要なことは,システムの設計思想と,その思想を具現化したサブシステム間のインタフェースである。社会システムが非定常時の際に,機能範囲が縮退しつつも,できる限り自らのシステムの範囲で対応でき,同一の安全性水準を維持できるなら,システムとしての安全,安定運用が期待できる。フレキシブルシステムを実現する上でインタフェースのほかに重要となる技術は,オブジェクト指向システム技術と自律分散ネットワーク技術である。