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J-GLOBAL ID：201202225714367861   整理番号：12A1577761

アニオン結合による超分子的電子移動

Supramolecular electron transfer by anion binding

著者 (6件)： FUKUZUMI Shunichi (Ewha Womans Univ., Seoul, KOR) ,  FUKUZUMI Shunichi ,  OHKUBO Kei ,  D’SOUZA Francis (Univ. North Texas, Texas, USA) ,  SESSLER Jonathan L. (Univ. Texas, Texas, USA) ,  SESSLER Jonathan L. (Yonsei Univ., Seoul, KOR)
資料名： Chemical Communications  (Chemical Communications)
巻： 48  号： 79  ページ： 9801-9815  発行年： 2012年10月11日 
JST資料番号： D0376B  ISSN： 1359-7345  CODEN： CHCOFS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アニオン結合は超分子的電子ドナー-アクセプタ錯体を構築するための魅力的方法として最近注目されている。アニオン結合は一般的に可逆的過程であるが,速度論的研究から光誘起電子移動ならびに逆電子移動はアニオン結合や解離に関連した時間スケールよりずっと速く起こることが明らかになってきた。この速度の違いは,電子ドナーとアクセプタの間の結合がほとんどの電子移動(順及び逆)過程にわたって保持されていることを意味する。本レビューはアニオン結合と解離の動力学について簡単に解説した後,著者らの研究結果を中心に,アニオン結合に基づく超分子的光誘起電子移動過程の動力学ならびにその制御に関する研究の現状とその展望をまとめた。動力学研究ではピレンカルボキシラートアニオン-シクロ[8]ピロール(C8)及びフェロセンカルボキシラート-ジプロトン化ドデカフェニルポルフィリンからなる超分子的電子ドナー-アクセプタ錯体における電子移動過程の動力学について論じた。また,超分子的電子移動の制御については,1)アニオン結合による超分子的電荷分離状態の安定化,2)アニオン-カチオン結合による可逆的超分子的電子移動の制御,3)アニオン結合によって形成された超分子的錯体における長寿命の電荷分離,の観点から論じた。

シソーラス用語： *電子移動 ,  電荷移動錯体 ,  *イオン結合 ,  *超分子 ,  *電荷分離
準シソーラス用語： *アニオン結合 ,  電子ドナー-アクセプタ錯体

分類 (2件)： 光化学一般  (CB08010U) ,  分子化合物  (CE02000C)

タイトルに関連する用語 (3件)： アニオン結合 ,  超分子 ,  電子移動