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J-GLOBAL ID:201202226317556859   整理番号:12A1161004

ハイドロタルサイト状化合物上の無機アニオンの表面錯体化反応

Surface complexation reactions of inorganic anions on hydrotalcite-like compounds
著者 (5件):
資料名:
巻: 384  号:ページ: 99-104  発行年: 2012年10月15日 
JST資料番号: C0279A  ISSN: 0021-9797  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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アルカリ環境中での危険なアニオンの固定化におけるハイドロタルサイト状化合物(HT)の役割を理解するために,HTの表面上の硝酸塩,窒化物,硫酸塩,ヒ酸塩,およびリン酸塩のような環境的に重要な無機アニオンの錯体化反応について検討した。それらの安定性を理解するために,表面錯体化反応がHTの固相特性に及ぼす影響についても評価した。吸着とポスト吸着実験のために,合成HTを用いた。得られた等温吸着式から,アニオンに対するHTの選択性の順序は,NO<sub>3</sub><Cl<SO<sub>4</sub>≪AsO<sub>4</sub><PO<sub>4</sub>であることが分った。これらアニオンの吸着機構(球体内錯体または球体外錯体)を識別するために,ζ電位測定や赤外吸収スペクトル解析を行った。結果は,NO<sub>3</sub>とClは,HTの外部表面上に拡散イオンとして吸着し,一方,SO<sub>4</sub>は,強い静電相互作用により,外部球錯体を形成することを示した。さらに,AsO<sub>4</sub>やPO<sub>4</sub>は,HT表面上に配位子置換反応により内部球錯体を形成した。そして,AsO<sub>4</sub>やPO<sub>4</sub>のような低いイオンポテンシャルを有するオキシアニオンはHT表面と内部球錯体を形成する傾向があることが示された。内部球錯体の形成はHTの等電点や表面電荷をシフトさせた。さらに,HTの溶解性は,PO<sub>4</sub>やAsO<sub>4</sub>との内部球錯体により減少した。HT表面上での内部球錯体の形成は,これらアニオンの運動性低下はもとより,HTの安定化に寄与することが明らかになった。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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物理的手法を用いた吸着の研究  ,  下水,廃水の化学的処理  ,  合成鉱物 
タイトルに関連する用語 (3件):
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