文献

J-GLOBAL ID：201202227635867193   整理番号：12A1749180

マウスのin vitro始原生殖細胞様細胞由来の卵母細胞の子孫

Offspring from Oocytes Derived from in Vitro Primordial Germ Cell-like Cells in Mice

著者 (11件)： HAYASHI Katsuhiko (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  HAYASHI Katsuhiko (JST-CREST) ,  HAYASHI Katsuhiko (JST-PRESTO, Kyoto, JPN) ,  OGUSHI Sugako (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KURIMOTO Kazuki (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  KURIMOTO Kazuki ,  SHIMAMOTO So (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  OHTA Hiroshi (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  OHTA Hiroshi ,  SAITOU Mitinori (Kyoto Univ., Kyoto, JPN) ,  SAITOU Mitinori
資料名： Science  (Science)
巻： 338  号： 6109  ページ： 971-975  発行年： 2012年11月16日 
JST資料番号： E0078A  ISSN： 0036-8075  CODEN： SCIEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 多能性幹細胞(iPS細胞)から機能的卵子をin vitroで作出することは繁殖生物学や医学において重要な課題である。マウスにおいて雌性(XX)の胚性幹細胞(ESC)と誘発性iPS細胞がin vitroで始原生殖細胞様細胞(PGCLC)に分化することを見出した。PGCLCと将来卵巣となる体細胞(雌生殖巣体細胞)との凝集培養により,PGCLCはX再活性化,インプリントの抹消とシスト形成を経験し,減数分裂の潜在能力を示した。雌マウスの卵巣被膜下に移植した後,再構成された卵巣における雌性のPGCLCは,in vitroで受精可能な成熟した卵核胞期(GV)卵母細胞まで分化した。このGV卵母細胞を用いて体外受精を行い,得られた受精卵を雌マウスの卵管に移植して健常な個体を得ることに成功した。本培養システムは,マウスだけではなくヒトを含む他の哺乳類の雌生殖系列の研究や再構成のための強力な基盤としての機能を果すと考えられる。

シソーラス用語： *生殖細胞 ,  マウス ,  *卵母細胞 ,  ES細胞 ,  幹細胞 ,  培養細胞 ,  *細胞分化 ,  減数分裂 ,  細胞核 ,  *体外受精 ,  受精卵 ,  *個体発生 ,  *雌性 ,  卵巣 ,  体細胞 ,  卵形成 ,  iPS細胞
準シソーラス用語： *始原生殖細胞 ,  *雌性生殖 ,  卵核胞 ,  胚性幹細胞

分類 (2件)： 生殖器官  (EJ15020P) ,  細胞・組織培養法  (EA03040R)

タイトルに関連する用語 (4件)： マウス ,  始原生殖細胞 ,  細胞 ,  卵母細胞