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J-GLOBAL ID：201202227686134913   整理番号：12A1761056

構造用金属材料の新たな挑戦 ヘテロ構造制御に基づく新指導原理構築 超微細繊維状結晶粒組織を有するフェールセーフ鋼の強靭化

著者 (2件)： 木村勇次 (物質・材料研究機構) ,  井上忠信 (物質・材料研究機構)
資料名： ふぇらむ  (日本鉄鋼協会会報)
巻： 17  号： 12  ページ： 829-835  発行年： 2012年12月01日 
JST資料番号： L2666A  ISSN： 1341-688X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 階層的な組織構造の基地組織中に炭化物粒子が分散した微細複相組織の焼戻マルテンサイト組織を利用したフェールセーフ鋼の強靭化について検討した。既に,1800MPa級超高強度ボルトの試作には成功しているが,その形成過程や力学特性発現のメカニズムについては,不詳であり本報では,最近のその力学特性解明への取り組みについて,述べた。0.4%C-2%Si-1%Cr-1%Mo鋼を用い,温間テンプフォーミングにより超微細繊維状結晶粒組織を形成し,引張強度特性,シャルピー衝撃特性,水素脆化特性を調査した。本鋼の超微細繊維状結晶粒組織は1500MPa級鋼材の耐遅れ破壊特性の向上にも有効な金属組織であった。ナノーミクロのスケールでヘテロ構造制御された超微細繊維状結晶粒組織を有するフェールセーフ鋼は常識を超えた優れた力学特性を示した。実用化に向けての課題は,組織因子の最適化,制御プロセスパラメータの明確化,温間加工成形技術の基礎基盤の確立等である。

シソーラス用語： 焼戻 ,  *マルテンサイト鋼 ,  フェイルセーフ ,  *高強度鋼 ,  物理的性質 ,  改変 ,  *加工熱処理 ,  *制御 ,  遅れ破壊 ,  引張強さ ,  *鋼 ,  繊維組織
準シソーラス用語： *超高強度鋼 ,  力学特性 ,  強靱化 ,  *テンプフォーミング ,  *構造制御 ,  *ヘテロ構造 ,  引張強度 ,  *超微細粒鋼 ,  繊維状組織

分類 (1件)： 機械的性質  (WB02030U)

タイトルに関連する用語 (7件)： 金属材料 ,  ヘテロ構造 ,  構築 ,  微細繊維 ,  結晶粒組織 ,  フェールセーフ ,  強靭化