抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年都市域において週末にオゾン前躯体濃度が平日より減少するにもかかわらず,オゾン濃度が高くなる現象(週末効果)が報告されている。大阪府における2006年~2008年の4月~9月の大気汚染常時監視測定局のデータを用い,オゾンとその前駆物質の週内変動および週末効果の要因について調べた。週内変動は平日内についてはオゾン,前駆物質ともに測定局による違いは少なく,年ごとに一定の傾向が見られた。一方で平日-土曜-日曜間では前駆物質についていずれの年にも共通してNO
x濃度は平日>土曜>日曜,NMHCs濃度は平日≒土曜>日曜という傾向が見られた。単純に平日-週末間で比較した場合,週末効果の主要因はNOによるO
3消失反応であると考えられる。この要因について週末を土曜と日曜に分けて考えると2006年の平日から土曜および2008年の平日から土曜,土曜から日曜のオゾン濃度増加については大きな寄与を示していると考えられるが,2007年の平日-土曜間についてはオゾン濃度増加の要因としてはむしろオゾンの光化学生成による寄与の方が大きいことが示唆された。次に平日-土曜間についてNO
xとOx(O
3とNO
2の和)濃度の変動からオゾン生成レジームについて推定すると2006年の平日から土曜にかけては境界領域,2007年の平日はMMCs-limited,2008年の土曜はNO
x-limitedであるとされた。(著者抄録)