抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
SAR(Synthetic Aperture Radar)画像では,多数の散乱体からの散乱波によって斑点模様が生じる.これは,コヒーレンス光学系の撮像画像に特有のものであり,この斑点模様はスペックルと呼ばれる。スペックルは特定の確率密度関数(PDF)に従って分布する.スペックルは多数の散乱体からの散乱波の干渉によるものであり,散乱体の情報を含むことが推測されるため,SAR画像の解析方法として,スペックルの統計的定式化とSAR画像からの統計的性質の推定が行われ,データ解析をはじめ検出・分類に活用されている。本研究では,高分解能SARにおける複雑化したスペックルと発達したスペックルの統計的特性の相違に着目した指標を用いる.SAR画像がガンマ分布に従うとして,ガンマ分布の規格化モーメントの計算値と観測値のずれを指標に選んだ。この指標を用いて,航空機搭載SARのPi-SARシステムで取得された,汽水域を対象とした高分解能SAR画像におけるスペックルの統計的特性の解析を行う.そして,Pi-SARにより得られたSAR画像のスペックルの統計的特性をこの指標を用いて評価を行った結果,湖面からの人工物の検出が可能であることがわかった.ターゲット検出をはじめ土地被覆分類などへの応用の可能性がある.