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J-GLOBAL ID:201202230077816910   整理番号:12A0826525

地震動の周期に依存した建物被害と新たな課題

著者 (2件):
資料名:
号: 129  ページ: 21-35  発行年: 2012年05月 
JST資料番号: J1554A  ISSN: 1349-3663  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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東日本大震災を起こした2011年東北地方太平洋沖地震と阪神・淡路大震災を起こした1995年兵庫県南部地震は,ともに多くの人命を奪い,甚大な被害を及ぼした。しかし,その被害の様相は全く異なる。東北地方太平洋沖地震は,大規模な津波被害を起こしたが,揺れによる建物被害は兵庫県南部地震の時ほど大きくはなかった。これは,東北地方太平洋沖地震が建物への影響が少ない周期1秒以下の地震動が顕著であったためである。一方,兵庫県南部地震は,建物に大きな被害を及ぼす周期1~2秒の地震動が顕著であった(図表参照)。東北地方太平洋沖地震では,周期2秒以上の長周期地震動が首都圏で観測され,超高層ビルが大きく揺れた。しかし,既にダンパーや積層ゴムなどの制震や免震などの耐震対策がなされており,深刻な被害は報告されなかった。ただし,長周期地震動が長時間継続した場合や繰り返し起きた場合,超高層建物や免震建物が受ける影響については良く分かっておらず,今後の研究が必要である。周期1~2秒の「やや短周期地震動」および周期2秒を超える「長周期地震動」は,現在使われている気象庁震度階という一指標だけでは表しきれない被害の様相をもたらす可能性がある。また,地震動の周期は,震源だけではなく,地盤構造や地震波の伝搬経路にも大きく影響され,同じ地震でも場所によって異なる。木造家屋や中・低層ビルに大きな影響を及ぼす「やや短周期地震動」に対して,これに特化した評価も重要である。今後起きうる地震から被害を軽減するためには,地震学・地盤工学・土木建築工学といったそれぞれの学問・技術領域での個別の対応ではなく,領域間の相互連携や知識の共有と融合が必要である。(著者抄録)
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分類 (4件):
分類
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自然災害  ,  土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  ,  各種建築物一般  ,  建築物の耐震,免震,制震,防振 
タイトルに関連する用語 (3件):
タイトルに関連する用語
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