抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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防災科学技術研究所が浅間山西麓で掘削した浅間山高峰火山観測施設の観測井コア(深度201m)は岩相から大まかに4つのグループに区分される。デイサイト質火砕流堆積物からなる最上部(深度0~2.8m),苦鉄質安山岩質の火山泥流や火砕流堆積物主体の上部(深度2.8~77.6m),安山岩質の溶岩流と土石流堆積物からなる中部(深度77.6~103.6m),珪長質安山岩質の火砕流堆積物からなる下部(深度103.6~201m)である。上部の基底付近(深度72.0m)では土壌中に約9万年前の指標テフラである御嶽-王滝軽石層に類似する輝石型の細粒軽石火山灰が検出された。コア試料の最上部は浅間火山の仏岩期,上部は黒斑期,中部は黒斑期または烏帽子火山群の高峰火山,下部は三方ケ峰火山や水ノ塔火山といった烏帽子火山群のやや古い比較的珪長質なメンバーに相当する堆積物である可能性が高い。(著者抄録)