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J-GLOBAL ID：201202230986572662   整理番号：12A1383206

マルチエージェントシミュレーションを用いた地域通貨発生の再現とその効果

著者 (3件)： 伊藤尚 (富山高専) ,  谷賢太朗 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  前田義信 (新潟大 大学院自然科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会大会講演論文集  (電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集)
巻： 2012  号： 基礎・境界ソサイエティ  ページ： S.7-S.8  発行年： 2012年08月28日 
JST資料番号： G0508A  ISSN： 1349-1369  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では地域通貨のような法定通貨ではない新たな通貨制度が創発するメカニズムとその効果を調べるため,安冨の通貨創発モデルに援助行動ルールと生産停止・再開ルールを導入した。その結果,生産停止のような通貨の流通を阻害する作用のあるものと,援助行動のような通貨以外の商品に交換媒介となる機会を与える作用のあるものの両者が働くことによって新たな通貨システムが発生することが示唆された。また,新しい通貨が発生すると援助行動確率が大きくなり,消費量が相対的かつ有意に多くなることが示された。本研究で扱ったモデルではエージェント間に社会的な繋がりを持たせていなかった。そのため,エージェントが相互作用する相手を選択するための社会ネットワークを導入することで,複数の通貨がそれぞれ異なったエージェント集団間に部分的に流通する現象を再現することが出来ると考えられる。このような部分的に流通する通貨の発生を再現するモデルを提案することで地域通貨の成立に更に深い知見を与えられることが期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *計算機シミュレーション ,  *マルチエージェントモデル ,  *貨幣 ,  概念 ,  行動 ,  用量
準シソーラス用語： マルチエージェントシミュレーション ,  援助行動 ,  消費量 ,  創発 ,  地域通貨

分類 (2件)： 経営工学一般  (KA01010C) ,  計算機シミュレーション  (JE11000H)

タイトルに関連する用語 (2件)： マルチエージェントシミュレーション ,  地域通貨