抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中山間地域において,災害防止などを目的とするセンサネットワークの活用が期待されている。これらの用途では,センサデータの送信において遅延が許容されないにもかかわらず,中山間地域を対象としているためパケットロスや通信断などが頻繁に発生する携帯電話網を利用して提供される。通常,このようなデータ伝送にはUDPが利用されるが,携帯電話網など様々なネットワークの中にはUDPでの通信を制限しているネットワークが存在する。そのためTCPによる通信が必要となるが,通常のTCPを用いると,ロスしたパケットの再送制御が原因となり,通信断から回復した後に,最新データの到着が大幅に遅延する。そこで,本論文では,通信断が発生しパケットがロスしても,ロスしたパケットの再送を行わず最新データのみを送信する再送制御型TCPを提案し,実装する。また,中山間地域における携帯電話網を対象としたエラーモデルを設計し,このエラーモデルを用いて,提案した再送制御型TCPの有効性を評価する。(著者抄録)