抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ホスト型仮想計算機においては,ホストOS(Operating System)とゲストOSでメモリ管理が重複することで様々な問題が発生する。そのような問題には,大域的なメモリ割り当ての最適化が難しいこと,同じページを2重にページアウトしようとしてしまうこと,および,ゲストのページをメインメモリにピン止めができないことを含む。この問題を解決するためにこの論文は,ゲストOSのメモリ管理をホストOSにアウトソースすることで,メモリ管理の重複を無くすことを提案している。アウトソーシングとは,従来の準仮想化とは異なりゲストOSの高水準のモジュールを置き換え,ゲストOSからホストOSの機能を利用可能にする手法である。従来,アウトソーシングはホスト型仮想計算機の入出力性能を改善するために用いられる手法であったが,この論文では,アウトソーシングを非入出力であるメモリ管理に適用している。提案方式は,ホストOSとゲストOSともにLinuxで実装を行っている。現在までに,ゲストOSからホストOSの管理するメモリをシステムコールにより利用すること,および,ゲストのページをメインメモリにピン止めすることが動作している。(著者抄録)