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J-GLOBAL ID:201202236175417487   整理番号:12A0662175

東日本大震災における医療機関の津波被害と内陸部医療機関の被災患者受け入れ状況-宮城県南三陸町と登米市の事例-

著者 (3件):
資料名:
巻: 63  号:ページ: 214-226  発行年: 2012年03月30日 
JST資料番号: L3306A  ISSN: 0916-7889  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿は,2011年の東日本大震災による医療機関への津波被害について,1)その地域的特徴を分析し,2)被災患者の内陸部医療機関への搬送状況を検討した。1)では,岩手県と宮城県を対象に分析した結果,診療所は中心市街地を沿岸部に形成する岩手県三陸南部地域から宮城県仙台湾地域の北部にかけて浸水率が高く,病院は大規模県立病院の高台立地傾向が強い岩手県より,小規模な市町立病院と民間病院を沿岸部に構える宮城県で浸水率が高いことが明らかとなった。そして2)では,医療機関の浸水率が高かった宮城県南三陸町に注目した調査の結果,隣接する登米市内の医療機関へは,外来診療患者は相当数搬送されていたものの,入院患者の搬送は,病床不足のため限定的であったことがわかった。このことは,平時より縮減体制にある医療システムは,災害時の脆弱性を増大させる可能性を示唆している。(著者抄録)
引用文献 (13件):
  • 大友康裕. 日本の災害医療の現状. Nursing today. 2009, 308, 20-22
  • 筧淳夫. 災害に備えた病院建築・設備整備-阪神・淡路大震災における医療施設の被災状況-. 厚生の指標. 1995, 42, 13, 37-45
  • 梶葉子. 阪神・淡路大震災の経験から生まれた災害対策. 月刊保険診療. 2005, 1396, 3-7
  • 酒川茂. 広島県における医療施設の最適立地. 人文地理. 1980, 32, 385-406
  • 久志本成樹. 東北大学病院-後方支援として, すべての患者を受け入れる-. 石巻赤十字病院, 気仙沼市立病院, 東北大学病院が救った命-東日本大震災医師たちの奇跡の744時間-. 2001, 102-124
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