抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高圧配電線の雷害対策技術の向上で,雷起因の事故は減少傾向にあるが,供給支障事故での雷起因事故は20-30%程度と依然として高い。雷害対策の効果的・効率的対策を講じる際,スパークオーバ(SO)率の検討は必須であり,実験やシミュレーションが行われている。しかし多くの場合,高圧配電線は水平に配置された場合の検討がなされ,垂直配置の検討はなされていなかった。本研究では垂直配置の高圧配電線のSO率を電力系統過渡現象解析プログラム(EMTP:ElectroMagnetic Transients Program)を用いてシミュレーションし,以下の知見を得た。(1)4線線路,9線線路の高圧線の垂直配置では,SO率は減少した。また,9線線路で線間距離を短くすると,垂直配置の影響はほぼ見られなかった。(2)各相碍子のSO電圧に格差をつけた解析から,BかC相碍子のSO電圧を下げ,最初にSOさせた場合,SO発生率は減少したが,A相碍子のSO電圧を下げA相を最初にSOさせた場合,SO発生率は上昇した。