抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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いまや森林ボランティアはかなり認知を得た活動になり,2009年の調査では,その数は2677に及び,そのなかには,参加型森林管理の支援や政策提言まで行う団体も現れている。そうした森林ボランティアの行動や継続性,協力や連携関係にとって参加者の活動動機は重要な要素である。そこで本論文では,森林ボランティア団体とその構成メンバーの活動動機を質問紙調査によって定量的に示す手法を提示するとともに,複数の団体を対象とした事例調査から活動動機の構造を把握することを目的とする。対象事例としたのは,大阪府の箕面国有林とその周辺域の森林をフィールドとして活動する複数の森林ボランティア団体である。その結果,『交流と健康』や『知識の向上』に集約される自己実現的な活動動機はどの団体にとっても共通して主要な動機となっていた。一方で『社会的な活用』『良好な空間形成』『環境への貢献』といった動機に集約される社会貢献的な活動動機は,団体によってその強さが異なっていることが明らかとなった。