抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らはすでにUHF帯(300MHz~3GHz)の放電放射電磁波を対象に,放射源の位置や距離,複数の放射源,あるいは遮蔽物のある場合等の検討を行い,時系列で取得した電磁波信号の表示法を検討し,検出電磁波時間特性の表示手法を提案している。本稿は,それらの表示方法の検証と課題抽出のため,複数の放電源からの時間的に変化する放電発生時や電磁波放射源の移動があった場合の位置標定実験を行い,提案評価手法に関する基礎検討を行った。電磁波放射源にはESDガン(静電気試験器),放電ガン及び圧電素子を利用した一般的なガスライターを用い,これらで発生させた電磁波を市販のホーンアンテナ及び著者らが独自に開発した小型のGHz帯のホーンアンテナで受信し,オシロスコープで測定した。実験結果から,複数の放射源がある場合は,アンテナ間距離やサンプリング周波数の問題で正しく標定されないことはあるが,複数の放射源の位置標定ができることを確認した。また提案した表示手法を用いることで,電磁波強度とその発生頻度を容易に理解できる表示をすることができた。放射源が移動する場合も,同様にサンプリング周波数やアンテナ間距離が十分であれば,放射源を追従して位置標定ができることを確認した。