抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,split S-OSPFよりも分散を簡易的に行い,かつnon-split S-OSPFよりも輻輳率が低減するための分散方式even-split S-OSPFを提案する。従来のS-OSPFは二種類あり,一つは異なる分散比を用いてトラヒックの転送を行うsplit S-OSPFで,もう一つは分散を行わずトラヒックの転送を行うnon-split S-OSPFである。even-split S-OSPFでは発エッジノードにおいて,ネットワーク輻輳率を低減できる任意の隣接ノードに均等に分散を行い,トラヒックを転送する。本ルーチング決定問題は整数計画問題として定式化される。実用時間で解くには困難であるので,計算時間短縮のために発見的アルゴリズムを開発する。発見的アルゴリズムを用いて,ルーチング性能を評価した結果,even-split S-OSPFは,小規模ネットワークにおいてnon-split S-OSPFより良い性能を示し,大規模ネットワークにおいてはsplit S-OSPFとほぼ同等の性能を有することを示す。(著者抄録)