文献

J-GLOBAL ID：201202238535094350   整理番号：12A1444187

テレビ放送波を用いたヒト検知システムにおける誤検知低減のための協調検知手法の提案

著者 (3件)： 前田貴博 (広島市大 大学院情報科学研究科) ,  西正博 (広島市大 大学院情報科学研究科) ,  新浩一 (広島市大 大学院情報科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 B  (IEICE Transactions on Communications (Japanese Edition))
巻： J95-B  号： 10  ページ： 1353-1363  発行年： 2012年10月01日 
JST資料番号： S0622C  ISSN： 1344-4697  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らはヒトの屋内への侵入検知を目的とし,UHF帯テレビ放送波を用いたヒト検知システムを提案している。本システムは,テレビ放送波の受信レベルがヒトの動きに応じて変動することを利用してヒトの有無を判定している。これまでは,テレビ放送波を受信するアンテナを屋内に設置し,受信レベルが変動した場合に「屋内にヒトが居ると判定(検知)」していた。一方,受信レベルは屋内のヒトだけではなく,屋外のヒトや車などの外乱の影響でも変動するため,「屋内にヒトが居なくても外乱により屋内にヒトが居ると判定(誤検知)」することがある。そこで本論文では,より高精度な検知性能を実現するために,屋内と屋外にアンテナを設置し,それぞれの受信レベル変動から外乱を判定し誤検知を低減する協調検知手法を新たに提案する。検知対象として屋内のヒト,また誤検知対象の外乱として屋外のヒト,車を想定し,検知確率及び誤検知確率を従来手法と比較し,協調検知手法の性能を評価した。実測結果から,従来手法では外乱により誤検知が生じる一方,協調検知手法ではどの外乱に対しても誤検知が低減されたことを確認した。またシミュレーション結果により,継続時間が3秒の外乱が10秒に1回生じるような状況においても,提案手法は,誤検知を従来手法と比べて約1/100に低減でき,また約50%の時間率で確実にヒトを検知できることを明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： *防犯設備 ,  *システム ,  UHF【周波数】 ,  協調制御 ,  ヒト
準シソーラス用語： *侵入検知システム

分類 (1件)： 電気・防災・防犯・昇降機設備,その他の建築設備  (RB06030R)

引用文献 (14件)：

• 根本俊雄. センサエレクトロニクス. 1986
• 大西一昭. 各種防犯センサについて. 電気設備学会誌. 2003, 23, 4, 262-265
• 電波産業会. 特定小電力無線局移動体検知センサー用無線設備. ARIBSTD-T73. 2005
• 西正博. UHF帯テレビ放送波ヒト検知システムの提案. 信学論 (B). 2006, J89-B, 9, 1789-1796
• 西正博. UHF帯TV放送波を用いたヒト検知システムの検知エリア評価. 平20年電気関係学会関西支部連合大会. 2008, 35

タイトルに関連する用語 (7件)： テレビ放送 ,  ヒト ,  検知システム ,  誤検知 ,  協調 ,  手法 ,  提案